「四千万歩の男」ようやく終わった。
2010年10月12日(火)井上ひさし著「四千万歩の男」をようやく読み終えました。
第一巻を読み始めたのが、たしか昨年の9月頃だったので、読破するのに約1年かかったことになります。
この小説は、伊能忠敬が56歳から72歳までの間に、日本全国を歩き回って日本地図を作成した、その道中の一部(最初の一年半くらい)を、フィクションも織り交ぜながら物語化したものです。
物語自体、色々な歴史上の人物が登場して、色々な事件が起こったりして面白いのですが、この小説を読んで一番よかったのは、一歩一歩の積み重ねの大切さを実感することができたことですかね。
ちなみに、井上ひさしさんも「四千万歩の男忠敬の生き方」にて、次のように述べておりました。
僕自身、地図にものすごい興味を持っています。ところが実際伊能忠敬になったつもりで書いていると、歩くというのは、結局物差しにもなるし、大変なことなんですね。そこでだんだんと歩くっていうことに興味が移ってきました。一歩一歩の大きさです。忠敬はとにかく、途中とばしたりせず、一歩一歩で日本をひと回りした。小説の場合でいえば、一字一字書いていても、それが大河小説になる。ひとつひとつの積み重ねは、実に平凡なんですが、世界を動かすこともできる。
だから、人間の力というのは、でかいことをやるんじゃなくて、小さいことをきちっと決めていくと、積り積って、それはすごく大きな仕事になるんだということが伊能忠敬でよくわかりますね。
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